ピアノってどんな楽器?ざっくり説明と種類

ピアノ

ピアノと聞いてまず想像しやすいのは、あの黒いフォルムと白黒の鍵盤。
マンガや映画など、グランドピアノを弾く姿が印象に残っている人も多いのではないでしょうか。
実はピアノには、グランドピアノやアップライトピアノ以外にも種類があります。
ピアノの概要と種類をご説明いたします。

ピアノのざっくり楽器説明

人が聞き取れる周波数をほぼカバーするとても広い音域。
鍵盤は黒鍵が36個、白鍵が52個の合計88鍵もあります。
音域が広さや複数の音を同時に出せるため、独奏、連弾、伴奏、作曲にも使え汎用性が高いため、ピアノ演奏者以外の楽器演奏者や声楽者など、色々な人が触れる機会のある楽器です。

ピアノの種類

楽器を考える時、いくつか見方があります。
例えばピアノは鍵盤楽器とも言えますが打弦楽器とも言え、それぞれまとめ方が異なります。
ここではピアノの話が出てきた際に出てきそうなものを種類分けをしています。
ピアノを始める時に、どんなものがあるのか参考に読んでもらえれば幸いです。
ピアノは大きく分けるとグランドピアノなどの「モダンピアノ」、電気を使う「電子楽器」、昔の構造を再現した「古楽器」があります。
他に類似楽器として思われがちな、「シンセサイザー」「オルガン(エレクトーン)」「アコーディオン」などあります。
こちらは鍵盤楽器ではありますが、楽器の構造や演奏方法などピアノとは異なるものです。

モダンピアノ

グランドピアノ・アップライトピアノの2つのタイプがあります。
初期のピアノからは進化して、構造が異なるため現代のピアノとして古楽器と区別されています。
モダンピアノは楽器本来の音や演奏が一番楽しめます。
複雑な構造のため、音の調整や定期メンテナンスは専門知識を持つ調律師の方に見てもらうなどの維持費がかかります。

グランドピアノ

演奏会、発表会、映画など公共の場でも見かけるピアノ。
上の部分は屋根と呼ばれ開閉することができ、その屋根を開くと中に弦が地面と水平に張ってあるのが見ることができます。
音が出る仕組みは、鍵盤を押すとハンマーが下から弦を叩きます。
ある程度の弦の長さでピアノの音域を出すことができますが、弦は長いほど響きが良くなります。
そのため、奥行きの長さでサイズがあります。

アップライトピアノ

ご家庭、幼稚園などで見かけるピアノ。
地面に対して垂直に弦が張られおり、鍵盤を押すと横から弦を叩きます。
グランドピアノの様に奥行きが長くならないので、スペースは少なく済みます。
その分、グランドピアノの様に弦を長くして響きをよくすることはできません。
また、横から叩く構造はバネなどのギミックが必要になり、構造が複雑化されます。
鍵盤を押した時、反応に差を感じることがあります。

電子楽器

電子楽器は「デジタルピアノ」「キーボード」「エレクトリックピアノ」があります。
電子ピアノと呼ばれるデジタルピアノが普及しており、エレクトリックピアノは見る機会が少ない楽器です。

デジタルピアノ(電子ピアノ)

電子回路で音が出るため、物理的な音源が不要でモダンピアノに比べコンパクトになります。
ピアノの演奏を再現する目的で作られているため、キーボードよりもピアノ演奏に向いています。
鍵盤もよりピアノに近くするために、樹脂や木材など素材にこだわることもできます。
調律師などのメンテナンスは不要で、不具合の時に修理になります。

キーボード

電子回路で音が出るのは、デジタルピアノ(電子ピアノ)と同じです。
しかし、キーボードはピアノ演奏を再現する為だけの目的で作られていません。
色々な楽器の音に切り替えて演奏ができるなど、別の楽しみ方がある楽器です。
ピアノと比べると鍵盤数が37鍵や44鍵など少ないものがあり、ピアノと鍵盤数が違うため演奏の際に鍵が足りないものもあります。
また、鍵盤はスイッチに近い仕組みのため、弾く際の強弱で行う音の多彩な表現もできません。
ピアノ演奏の練習に使う場合は、差があることを認識して行う必要があります。

エレクトリックピアノ

弦や金属板を叩いて、その振動をアンプで増幅して音を出す、エレキギターなどに近い仕組みです。
モダンピアノのように専門家のメンテナンスが必要となります。

古楽器

昔の構造のピアノです。
現在のピアノを「モダンピアノ」と呼び、古楽器は「フォルテピアノ」と呼んだりします。
昔に作曲された曲を、その当時に近いシチュエーションで曲を弾くことができます。

類似される楽器

  • シンセサイザー
    色々な音を独自で設定、作成・編集が可能。
    鍵盤数は機体によって異なったり、そもそも鍵盤以外のコントローラーでも使うことができる。
  • オルガン(エレクトーン)
    日本では主にリードオルガン、電子オルガンを指すことが多い。
    多段鍵盤や足鍵盤などがあり、手だけでなく足も使い演奏する。
    エレクトーンはヤマハが製造している電子オルガンのこと。
  • アコーディオン
    片手は鍵盤、もう片方はボタンを押して演奏。
    空気で金属板を震わせており、ハーモニカーの音が出る仕組みに近い。

まとめ

ピアノの種類をざっくり紹介いたしました。
ざっくり大きく分けて「モダンピアノ」「電子楽器」「古楽器」になります。
モダンピアノは「グランドピアノ」「アップライト」
電子楽器は「デジタルピアノ(電子ピアノ)」「キーボード」「エレクトリックピアノ」
古楽器は昔の構造を再現して作ったピアノとなっています。

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